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11月17日 香盤表

11時半ごろ西鉄新栄町で待ち合わせ
●11時40分頃〜12時10分 福龍軒
↓車で8分
●12時18分〜13時18分 大牟田市石炭産業科学館
↓車で8分
●13時26分〜14時26分
三井港倶楽部
↓徒歩1分
三川坑跡
↓車で4分
●14時30分〜15時00分 旧長崎税関三池税関支署
↓車で10分
●15時10分〜15時50分 三池炭鉱 万田坑跡
↓車で14分
●16時04分〜16時20分 有明海 荒尾干潟
↓車で14分
●16時34分〜17時34分 元禄(岡本さんの体調を鑑みて、日を改める)
↓車で6分(代行で帰宅)
●17時40分 IN THE PAST
●18時30分ごろ Nidoへ(牟田さん、森さん、岡本さん、野田さんと会食・SARAXJIJIの打ち上げ会も兼用)

メモ 11月17日の運勢
追い風に乗り物事が順調に進む◎観光スポットに出かけ気分転換、とあった。
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文字が好きだ。子供の頃から変わらない。ハッキリと文字の魅力に気づいたのは文庫本で使われていた字体であった。岩波書店や福音館書店のDTPや印刷を手がけている印刷会社が開発した「精興社書体」(もちろん当時は書体の名前など知らない)。その文字の雰囲気で言葉を打ち出してみたかった。地元の電器店で3行しかプレヴューできないワープロを買って、詩を書いた。感熱紙で出力したあと、モノクロコピー機で複写した。コピー用紙に定着したトナーが独特な艶消しのテクスチャを醸していて、飽きずにずっと眺めていた。

そんな訳で、デザイナーになる前から文字が好きだった。

前置きが長くなった。さて、つい3年前までは、文字(ロゴタイプ)を製作する際はスケッチをしていたが、今はほとんどイラストレーターでいきなり文字を作ることが多い。

唐津の映画館「演屋」の場合もそうだ。エレメントと呼んでいる「文字を構成する要素」を最初に作って、それを組み合わせてデザインを立ち上げていく。

上は、最初に「演屋」の話を聞いてすぐにつくってみたもの。江戸文字...特に寄席文字寄りの字体。圓樂の広告を参考にして、自分なりに解釈したもの。漢字の場合だと「しんにょう」や「さんずい」など難しくて敬遠したい部首があるが、だからといって、そこを避けるようなデザインはしたくない。
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当初のアイディアから色々試行錯誤して、最初に提案したのがこちら。
台形は唐津の七つの島の一つ「高島」。唐津を舞台にした映画「花筐(はながたみ)/大林宣彦監督作品」に象徴的に登場する島で、映画館の外観にも高島を模した台形の造作が施されている。アール・デコのフォントはかなりデコラティブに。「唐津市京町 令和元年創業 厳選映画上映」という文字の使い方は、前掛けなどのデザインでよく見かけるタイポグラフィで、歴史感のあるデザインを目指した。

一見、何屋かわからない。が、そこが狙いだった。行けば映画館だと分かるし、映画館だと分かって足を運ぶ人がほとんどだからこそ、意外性やオリジナリティのあるデザインを提案したかった。(そして決して古くならないものを)だけど見事にボツ(苦笑)
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ここに至った課程は省く。2回目の提案がこちら。
カタカナ表記のロゴタイプは、自分でも結構気に入っている。これもいきなりイラストレーターでデザインを始める。やりながら調整という感じ。昔は確認のために何枚もプリントアウトしたけど、今はそういうこともなくなった。(形が)決まったな、と思ったら一枚プリントアウトして、逆さまにしてしばらく壁に貼っておいて眺めている。
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さて、2回目のボツを食らい、話し合いを進めていると先方から手描きのスケッチがいくつか出てきた(この辺りになると、お互い言いたいことを言えるようになってて、まさにいいものを作る上で良い状態)。上の画像はその中の一つ。映写機は「唐津シネマの会」を継承するモチーフだ。情報をうまく整理していけば形になりそうだと思い、落書きを元にデザインを進めた。同時に様々な角度から破綻のないように意味づけ(ロジックを固める)をしていった。最終的には、2つのデザインでブラッシュアップを行った(2枚目の図像 映写機のレンズから光を投影している線があるが、最終的には線を取った)。

演屋のロゴは、複数のオーダーを聞きながら足し算のデザインを行った。ただ、足したのではなく整理をしながら。この「整理・整頓」がデザインの正体だ。
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30年ぶりに映画館が復活した。まちづくり会社「いきいき唐津」の甲斐田さんから、映画館のロゴマークを依頼されたのは、奥村展が始まった頃だ。それから丸2ヶ月。ようやくオーケーが出たのが25日のオープンぎりぎりの二週間前。

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写真は、高島「宝当お休み処」にて。唐津城の近く、桟橋の袂に渡船場がある。定期船「ニューたかしま」に揺られること10分。船を降りたら右手にお店が見える。この時期だとイカがおススメだが、不漁が続いていて滅多に入らないとのこと。仕方なく千歌ちゃんは海鮮丼。僕は焼き魚に。脂が乗ってて超絶旨かった。やはり唐津。魚が旨い。

●宝当お休み処
〒847-0027 佐賀県唐津市高島519−5
電話 090-6770-3354
営業 10時〜17時(年中無休)
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映画館の名前は「シアターENYA(演屋)」。一般公募から決まったネーミングで、唐津くんちの掛け声「エンヤ!」に紐づいている。建物1Fにある映画館は複合商業施設「KARAE」に備えられていて、他にもブックカフェ、中華料理店、アンテナショップがあり、10月25日(金)は1Fフロアのグランドオープンだった。

2Fフロアはシェアオフィス、レンタルミーティングスペース、3Fはホテルが順次オープンする。ドミトリーもあったりして、ゲストハウスの上級クラスという感じ。ビジネスホテルにドミトリーもある感じ。 今回、僕らは「いきいき唐津」さんからの招待で、映画鑑賞とオープン前のホテル(スーペリアツイン/一泊一人8,910円〜)に宿泊させていただいた。唐津の町中にあるので、立地は申し分ないし、使い勝手の良い、本当に素晴らしいホテルだった。かなりおすすめです。

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写真は、手頃な価格でお寿司が愉しめる名店「笑咲喜」で食べたおまかせ(一部)。
メニューは、おまかせにぎりとおまかせ肴とにぎりの二つ。席数もカウンターに4席。テーブル4席。実に潔い。屋台で握っていた江戸時代後期の鮨屋のようで、庶民的なお店だった。

●からつ 鮨 笑咲喜
住所 佐賀県唐津市中町1840-1
営業 平日/17時~22時 日曜/12時~14時
   ※祝日は要問い合わせ 月曜定休
電話 0955-75-2014


●HOTEL KARAE
住所 佐賀県唐津市京町1783
チェックイン 15:00〜23:00
チェックアウト 〜10:00
電話 0955-73-3278
オフィシャルページ⇨  (Click!) 

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2011年にオープンしたオーテビル(大手口センタービル)3Fの市民交流プラザオーテホールを中心に定期的な上映会を行ってきた唐津シネマの会。この「唐津シネマの会」がシアターENYAの前身であり、今回のロゴマークには様々な文脈を汲んでいる。

映写機リールは、唐津くんちで使われる「木綿町の提灯」の模様になぞらえている。ENYAの頭文字「E」の小文字でもある。それを無限大マークのように繋いだ。
「演屋」の字体は「江戸文字」と言われる商人文化から生まれた古来の「フォント」で、唐津の街中でもよく見かける。その「江戸文字」を自分なりに解釈して製作した。ポップさも意識しながら、「氵」と寅の部分の「八」を繋げたり、「演屋」の文字の比率と、下の「THEATER ENYA」の文字は同じ比率にしたりと、細かな調整を行った。「THEATER ENYA」の字体は、アール・デコの書体で、映画館の外観・内観とリンクさせている(これは当初からのオーダーに応えた)。
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さて翌日は、10時にホテルをチェックアウトして、その足で川島豆腐と藤川蒲鉾へ。豆腐と魚ロッケを買って、車で虹の松原へ。お目当てはもちろん唐津バーガー。この日初めて「チーズバーガー」を頼んだ。いやあ、実に美味しい。何故今まで頼まなかったんだろう。

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写真は、虹の松原。
唐津は海も山も近いからなのか、天候の移り変わりが激しい、と感じているのは僕だけだろうか?
松原の写真は断然、晴れている時が素晴らしい、と感じているのも僕だけかな。
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腹拵えを済ませて、「佐用の湧き水」を汲んで帰路を急ぐ(早く帰るのは、にくちゃんに会うため)。Googleで調べたので詳しいことは知らなかったのだけど、人気の水場のようで、先にいた年配のご夫婦は慣れた様子で40リットルくらい水をせっせと汲んでいた。聞くと毎週のように汲みに来ているとか。さぞかし旨いんだろうな。帰ったらこの水でコーヒーを淹れよう。新米も炊いてみよう。帰りの車の中で、僕はそんなことばかり考えていた(笑)。
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大蛇山が終わった。また来年。


HELLO, WORLD! DAIJAYAMA Ver. from This Design on Vimeo.

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春分の日は、熊本へドライブに出かけた。
SARAXJIJIの撮影以外で熊本へ出かけるのは随分久しぶりのことだ。
それに両親を誘って4人で出かけるのも鹿島へ行った元旦以来。

急に決めた熊本行きで、行きたいところはたくさんあったが、
今回は、8年前に一度行った熊本国際民藝館へ。
行きたいと思っていたことを思い出してよかった。
大抵、そういうことは、家路を急ぐ車中で思い出すものだから。

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民藝館の展示室への出入り口の所に、民藝館を観覧する者へ宛てた心得を説く書面がある。以下に抜粋する。

民藝館では「事柄を知る」のではなく、「物そのものを、じかに、ひたすら見る」(物柄を見る)ことが大切です。 ー中略ー どうか「説明」に気をとられることなく、まず、「物」をよく見て、その品物の美しさ、力強さを感じとってください。(館長)

館長とは、おそらく初代館長 外村吉之助氏のことだろう。
僕は展示室前のこの言葉について、とても面白いと思った。

現在では、「事柄を知る」ことに重きを置く。俗に僕たちはそれを「ストーリー」と呼んだり「コンセプト」と呼ぶ。平易に「中身」と呼んだりもする。時と場合によっては、物の背景となるストーリーが物よりも価値を持つことがある。〝売れるのはストーリーがある商品だけ〟と嘯く人も僕らの業界には沢山いる。

しかし民藝は説明や内容など気にせず、物そのものを、じかに、ひたすら見て、物の美しさ、力強さを感じなさいと言う。

“民藝を見る眼も、その「さわりなき心」の眼でなければならない。民藝趣味などに囚われたら、本当の民藝はもう見えなくなる。眼が不自由になるからである。もともと私どもは、民衆的作品だから美しい等と、初めから考えを先に立てて品物を見たのではない。ただじかに見て美しいと思ったものが、今までの価値標準といたく違うので、後から振り返ってみて、それが多く民衆的な性質を持つ実用品なのに気づき、総称する名がないので、仮に「民藝」といったまでである。
 それ故、自由に直接見たので、(民藝の)概念に囚われて見たのではない。「只見た」というのが実状であった。ところが、この「只見た」事が、吾々に幸したのである。これによって驚くべき光景が吾々の前に展開された”
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上記の言葉は民藝運動の祖、柳宗悦の「改めて民藝について」からの抜粋だ。

“民藝品から吾々が教えられるものは、自由さの有難さ、深さである。それ故「民藝」という事で、見方を縛っては相すまぬ。民藝を縁に、自由をこそ学ぶべきではないか。「平の教」をこそ省みるべきである。茶人なら「平の茶」をこそ点てるべきである。どんな仕事も「平の仕事」でありたい。この「平」より深い東洋の理念はないのである。平易、平静、平和、平穏、皆「平」の字と結ばれるが、平凡を離れた非凡など、大した内容とはなるまい”

どちらが正しいと言うことではない。どちらもおそらく正しいと僕は考えているけれど、今一度、民藝の見方、視点を再確認しておくことは大変有意義なことではないかと思う。
僕がこの「民藝」でとても気に入っている点は「さわりなき心で、只、じかに、ひたすらに眺める」と言う姿勢と、美しさや力強さを感じ取る感性を磨きなさいと説く民藝の考え方である。
民藝は、世界でも類をみない物の見方(捉え方)、審美する感性を提案した「学問」だと思う。
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先日、中村くんの写真展でも感じたが、今は(いや、いつの時代でも...)キャプションが求められる。「只見る」ことの希薄さを感じたのも事実だった。一方では僕も不親切だったかもと考えたが、今一度、「只見る」ことの本義を考えたい。

キャプションもなく只見ることは、地図を持たず旅に出ることに似ている。目的地までの経路を全て自分で判断する。遠回りするかもしれないし、最短で着くかもしれない。或いは、目的地だと考えていた場所は、ただの通過点かもしれない。それを決める確かな物差しを、僕はいつも持っていたいと思う。